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冷静さなど一欠けらもない私が(特にミランダさんに対して)、常に客観視を心がけるラビ君の独白を書けるわきゃないんだが。
人間、挑戦することが大事! 多分。
ということで、ミランダさんのイノセンス考察。
書き出したら止まらない。いくらでも書けそう。時間もスペースも全然足らない。
ので、いつかきっとその二、その三と書いちゃう。
エシ戦終了後、クロス部隊が日本上陸する時は桜が咲いてた。ので、アニタさんの船に乗ってたの(単行本7,8巻収録話の時期)は3月中旬あたりかなと仮定。
そのうち原作で正確な年月日が出てきたら修正しよう。
以下、そこらへんのお話。
ブックマンJr.の備忘録、管理番号:153
観察対象:ミランダ=ロットー
所有イノセンス:装備型、タイムレコード
18xx年3月某日、天気:昼は曇り時々晴れ、夜は曇り(靄が二時間ほど発生)
時を操るエクソシストは、「眠らなくても大丈夫」だと笑った。
睡眠を取っていない人間に対して正常な頭脳活動を期待できるのは、連続72時間まで。
個体差はあるが、それ以上になると概ね幻覚を見るなど、日常生活に支障をきたすとされる。
幻覚症状の原因はといえば、脳内化学物質の過剰生成。
これらから推測するに、十日間眠らなくても正常な日常生活を送ることが出来るミランダ=ロットーの脳は、覚醒時も睡眠時と同様の動作をしている?
といったことを予想し実証し系統だててまとめるのは、科学者の役目。
室長助手を務め科学班の仕事内容にも精通する聡明な少女が正常な精神状態であったなら、喜んで考察していたことだろう。
ブックマンは、ただ、ありのままを記録する。
「ミランダ=ロットーは、十日間睡眠を取らずとも精神障害を起こさない特異な体質の持ち主である」と。
ラビたちが中国の港をたって、二度目の夜が来た。
まだ二日。もう二日。
AKUMAの襲撃でボロボロになった船は、ミランダのイノセンスの能力によって往時の姿を回復し、順調に日本への航路を辿っている。
イノセンスを発動させている間、ミランダは眠るわけにはいかない。だからだろうか、船内では誰かしら彼女に付き添っている。彼女が眠らないよう見張っている、と言えなくもない。
周囲の心配をよそに、当のミランダは欠伸一つしない。そんな彼女を、感嘆の目で見遣るのは将来のブックマン。彼は(本を読むことの次に)眠ることをこよなく愛する人間だったので。
夜間担当の船員が甲板で動く以外は静かな海の上。主だったメンバーは自室に引き上げ夢の中。
煌々と明かりの灯る談話室にはミランダとラビ。あと二時間もすれば朝の早いブックマンが弟子と代わってミランダの話し相手になるだろう。(ミランダ当番を順番にしているらしい)
「眠くないんか、ミランダ? そろそろ二日間起きっぱなしだろ?」
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫だから、ラビ君は眠って? すごく眠そうよ」
クスクスと笑われたのに軽くへこむ。指摘された通りだったから尚更に。
本を読んでさえいれば、十日とまではいかないが、かなりの日数を飲まず食わず眠らずで過ごせるのになぁ。
ぼやきながら、ミランダのくつろぐソファの前、猫足の小さな机ごしに向き合って腰をおろした。
「眠そうといえば、科学班だよな。リーバーとか元気さ? まだ固形物、食べられないでいるんさ?」
ピクリと。細い肩が震えた。
「えぇ、皆さん、頑張ってらしたわ。毎日毎晩、寝る間も惜しんで、色んな実験…研究を進めて。この団服を作ってる時も鬼気迫る様子で…。あぁ、リーバーさんは、そうね、私がアジア支部に向かう朝は確かお粥を食べてたんじゃないかしら。あまり…、あまり無理をしないと…根をつめすぎないといいのだけれど」
声が、僅かに揺れる。割れる。
最初、その理由として特別な感情の存在(例えば恋情)を仮定した。危機を前にした男女が恋に落ちる。よくある話だ。いや、この場合、女性が恋に落ちた、だろうか。
幼い頃から教団で育ったリナリーと違い、目の前の女性はつい先日まで普通の生活を送っていた。いきなり目の前に突きつけられた死への恐怖は、死と隣合わせで生きてきたリナリーの比ではないだろう。
恐怖からの逃避、もしくは精神安定のため。彼女のような人間にとって、恋愛は非常に有効だ。
にしては、ミランダの態度は硬い。まるで厳格な教師を前にして、萎縮する学生。もしくは医者を前にした患者のような?
脳裏に浮んだのは、彼女のイノセンスの能力と科学者と呼ばれる者の性(さが)。
腿に留めてあった自らのイノセンスを取り出して見せながら、ある可能性に思い至る。
「ミランダは? ミランダこそイノセンスの発動訓練、根つめてやってたんじゃねーの?
そういや、どんな訓練した? あ、オレのイノセンスはね、この槌なんさ。今はこんなチッコイけど、発動すると大きさも長さも自由自在。柄を伸ばして移動手段に使うこともできるから、今度のせてやろっか?」
真意を隠した冗長なお喋り。相手の警戒心を刺激しないように。
キリがいいので、記事を分けます。続きはこちら。
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