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どうやら、君には依存性があるらしい

「リライト」 ttp://lonelylion.nobody.jp/
さんの「好き過ぎる7のお題」から拝借。
LMTです。
今回はほのぼの友だちエンドなのでご心配なく(笑)



どうやら、君には依存性があるらしい


「ミランダ」

どうも、この名は依存性があるらしい。


ティキはニコチン中毒だ。
白の時はもちろん、黒で正装している時でも、暇さえあればタバコをくわえて煙をくゆらす。

ラビは活字中毒だ。
裏の歴史を記録し記憶し刻み付ける。それは映像・音声あらゆる情報媒体を含むけれど、それらを自ら租借しかみ締めるとき、全ては活字に集約される。

彼らからタバコあるいは本を取り上げたら、恐らく彼らは彼ら自身でいられない。
二人は二人とも、何かに依存する楽しさと苦しさと喜びと大変さを骨身に染みて知っている。
そんな二人は最近、自分たちの依存してきたこれらよりも更に中毒性の高い、とある存在を知った。


「ミランダ」
舌の上、その名を転がせば甘く蕩ける。
「ミランダ」
声に出し呼びかければ、優しく空気を震わせる。
そして、その名の持ち主が嬉しそうに振り返り、自分の名を問いかけるように囁く。
次に、言葉に出さずに目や組み合わせた細い指、真正面から向き合う全身で尋ねてくる。
「どうしたんですか?」

その度に、彼らは思い切りこの依存性の高い名前の持ち主の細い肢体を力の限り抱き寄せたい衝動に駆られるのだけれど。


「ねぇ」「なぁ」「「ミランダ、そんなにここのケーキ、美味しい?」」
思わず確認した声は、きれいにハモって重なった。

「えぇ、とても! ご馳走してくれてありがとうございます。でも、あの、お勘定とか本当に」
「それは心配せんといて」「そーそー、心配してんのは」
彼女の目の前に積み重なったケーキ皿の数、実に十三枚。
しかも、この数はまだ増えるようなのだ。


タバコも活字も、彼女の前にいる時は必要ない。それらより、もっと彼らの心と体を惹きつけ求めさせる存在が目の前にあるのだから。

けれど、彼らを夢中にさせる当人といえば、今のところ彼らの用意した甘いケーキに首ったけ。

彼らも甘いものは大好きではあるのだが。
無心にフォークを動かすミランダを頬杖ついて眺めつつ、吐いたため息はきれいに二つ、重なった。




三人とも甘いもの好きそうだなぁ、ってことで。
でも実は、ミランダさんも二人の優しさ(というかヘタレっぷり)にすっかり中毒になってるんですよ!

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