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大変ご無沙汰しておりました。
こんな中、1/13、23、31、2/17、3/9、22、4/7、22、5/6、20、24、26の拍手、ありがとうございます! とても嬉しいです! あまりに昔のことで忘れられてそうですね(笑)
広告もいつから表示されてたんだ....。
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さて、お久しぶりの今回ですが、ダブルパロディで女の子たちが観用少女(プランツドール)のお話になります。....いやもう、原作の動きが(以下略)。
ということで、川原由美子さん作:観用少女の設定でラビミラ脇役のアレリナコムイです。
リナリーちゃんの誕生月からチマチマ書いてたんですよ....。
例の如くプロットというかメモというかですが~。
よろしければどうぞ~。
2.アメジスト
アレンにとって、可愛らしい綺麗美しいという形容詞を具現化した存在がリナリーだ。
複雑な生い立ちに加えて奇妙な経緯で彼女の世話係となった彼のポケットにはアメジストのブローチがある。
今日が誕生日のリナリーへプレゼントするためだ。
今日は彼にとって数少ない休日(というか、兄妹二人きりでお祝いをするために体よく暇を出された形)なのだが、どうしてもこの特別な日に彼女へプレゼントを渡したくて帰ってきてしまった。
職場兼住処へ急ぐアレンの視界に、たった今横道から出てきたラビが割り込んできた。オレンジ髪が目立つ彼は、大きなトランクを引いている。
「お!」
「あ」
ラビが人懐っこく寄ってきた。
バシバシと肩を叩かれるアレン。
「一か月ぶりだな!」
「ラビ、無事だったんですね! コムイさんが危険な仕事だって言ってたから心配しましたよ」
「ほー、コムイが。あいつから紹介された仕事だったんだけどな」
「え。あ、ほら、でもその分、報酬が期待できるだろうって」
返され、ラビはあらぬ方へと視線を向けた。
「そうさね、これでローンも少しは短くできる。で、ミランダはどうしてる?」
多分これは、隻眼の青年が開口一番に聞きたかったことだろう。アレンは微笑ましい気持ちで、彼のプランツドールの近況を伝える。
「元気ですよ。お昼にリナリーと庭に出るのが習慣になってます。リナリーはミランダさんに絵本を読んでもらうのが気に入ってるようです」
「絵本?」
「ラビが教えてあげたんですか? 100万回死んだ猫とかマザーグースとか……読むというより歌うみたいな感じで、言葉の意味が分かってるようには見えませんけど」
「ミランダが眠るまでにホメロスやワーズワースを読んでやったことはあったけど、絵本は……読んだことあったかな」
「そうなんですか? 流暢に声を出してましたよ。本を読んでるミランダさんの喉を触るのがリナリーは好きで、自分も口をパクパク開けたり閉じだりするんです。それがまた可愛くて。リーバーさんは、『リナリーも喋りたいんじゃないか』て言うんですけど、観用少女(プランツドール)がそんなこと……」
「んー、でもリナリーってプランツドールにしちゃ活発だよな。走るし怒るし、着替えも自分でやるんだろ?」
「じゃなきゃ、コムイさんがリナリーの世話係をボク一人にしませんよ。やめてください、ボクがリナリーの着替えを手伝うなんて! 想像するだけで殺される……って、ミランダさんの着替え……まさかラビがやってたり……」
「ちょ、何さその目! 人を変態にせんといて! うちはコムイんとこと違うの、毎日とっかえひっかえできる程の着替えなんて買えないの」
「え。じゃあ、ミランダさんは着たきりすずめ……」
「て程じゃないだろ、オマエんとこに預ける時、何着か持たせただろ。確認してないのか?」
「そういえばありましたけど、しまいこまれたままですね」
「何で!」
「リナリーが自分の服でミランダさんにも合いそうなのを見繕って一日何度も着せ替えしてます。女の子はそういうのが楽しいんでしょうね。リナリーの機嫌がいいからコムイさんも調子が良くて、リーバーさんは仕事が捗ると大喜びです」
最初は顔をゆるめて聞いていたラビだったが、アレンの話が進むにつれて口角が強張り始めた。隣を歩く少年が一息いれると同時に、慌てて問いただす。
「ふ、ふーん。その、ミランダは少しはさびしそうにしてたり……」
質すというより、請願か。
アレンはミランダが時々、この青年の名前を口にしていたのを思い出した。絵本を読むときとは違い、音ではなく音の指し示す意味を内包した言葉として。
素直に答えていいものか。
迷うものの、まるで尻尾を垂れた大型犬といった風情でラビがこちらを見おろしてくる。小さく吹き出してそのことを教えてやる。
「時々、ラビの名前を呼んでましたよ。リナリーや周りに人がいない時に」
途端、ラビの隻眼が元気を取り戻した。
「そうだよな、ミランダもオレの帰りを首長くして待ってるよな! 当然さね。で、アレンは何してるんだ?」
「今日はリナリーの誕生日で非番なんです」
正確には屋敷から締め出されたのだ。せっかくの誕生日だから、兄妹水入らずで過ごしたいらしい。
「にしては、向かう先がオレと同じみたいだけど」
「……誕生日プレゼントは当日に渡したい性質なんです」
笑われる。
「コムイに怒られるんじゃないか」
「24時間のうちの5,6分くらいいいでしょう」
「オレに言うなよ」
言われてみれば。
しかし、誰かに同意してほしかったのだ。
恨めしく見上げた先で、オレンジ髪の青年はアレンの様子など意に介せず楽しそうに口笛を吹いている。
「今夜は焼肉かなー。ミランダは食べられないのが残念だよなあ。そうだ、コムイのとこプランツ用の特製ミルク常備してるよな。おっし、帰還祝いに一つ分けてもらうさ」
ともすれば遅れそうになりながら、浮かれて足取り軽い赤髪の青年を追いかけるアレンだった。
そんなこんなでコムイの屋敷に到着。
関係者用の裏口から入ろうとしてリーバーからセキュリティチェックを受ける。
「あれ、神田とアルマはどうしました?」
「アルマは昼休みで自分たちの部屋へとんでった。神田は社長の部屋……の入り口の警備だ」
「またミスロータスのとこですかあ」
「夢中みたいだな」
「ミスロータス?」
「ああ、ラビは知らないのか」
「彼女をお迎えしたのって二週間前くらいじゃありませんか」
「まだそれしか経ってなかったっけ。何かもうずっと居るような気がしてた。つーかこの屋敷にプランツドール多すぎだろ。博物館にでもする気かね」
「そりゃまた・・・豪勢なことさね」
何しろ一つだけでも目の玉の飛び出るような値段のする植物だ。そんなのがゴロゴロしてる様を考えただけで頭が痛くなる。
雑談を交わしてたからか。反応が遅れた。
穏やかな生活が続いて、気が緩んでいたかもしれない。
ゴツリと後頭部に押し当てられる硬いもの。
「リナリーをどこにやったんだい」
アレンはゴクリとつばを呑み込む。傍らのリーバーとラビが息を呑む。
「あの子に傷一つでもつけてごらん。ボクが」
「落ち着け」
ゴン
リーバーがコムイを拳骨で殴った。
「危ないでしょうが。撃鉄上げたライフルの銃口を人に当てるんじゃない」
リーバーがコムイの手から物騒な鉄の塊をもぎ取る。
「だって! ボク以外にあの子を連れてけるのなんて、アレンくんしかいないじゃないか!」
「リナリーを連れてく?」
「まず何がどうなってるかの説明プリーズ」
首を傾げるアレンとラビへ、コムイは胸元のポケットから紙を取り出して突きつけた。
アレンが受け取り、文面を目で追いかける。ラビはアレンの肩越しにのぞく。
紙には新聞から切抜いたと思しき文字が貼り付けられている。中身は短く1文。
『リナリーは預かった』
「何だってー!!」
というところで続きます。
できるだけ早く続きを書きたいとは思ってます。思ってますが~!
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