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ある日空から突然に

9/29,23,14,11の拍手、ありがとうございました! 14日の21時ごろの連続拍手も本当にありがとうございます、嬉しいです、励みになります!
....これで原作が少しでも動くと言うことなしなんですけどね....。

さて今回はリバミラです。
班長の誕生月の9月中にかき上げたかったな~。というか、途中で唐突に終わってるのでご注意ください~。

おまけに相変わらずアイデアノートもどきなので少し説明を。
時間軸は単行本の4巻あたり。まだティキさんによるエクソシスト+サポーターの大量殺人が起こってないあたり、ミランダさんが黒の教団本部に来たばかりの頃です。
二人が話したのは数回くらい、お互いに顔を知ってる程度。

以上でよろしければ続きからどうぞ。


ある日空から突然に


女が一人、降ってきた。
リーバーは善良な市民なので、女といえど落し物なのだから警察なり教団の専用の係なりに届けるべきだったのかもしれない。
が、落ちてきた張本人に押しつぶされ意識を失った状態で、そんなことができるわけがない。

彼が万全の状態であれば、こんな羽目に陥ることはなかった。女の悲鳴が聞こえた時点で声の出どころを探して上を見るなり、常識外れな場所から現れた女をひとまず抱きとめるなりできただろう。
しかし、彼は徹夜勤務明けで頭の動きが鈍っていたし、女の落ちてきた場所が教団食堂へ続く八階分吹き抜けのホールでどう考えても人が降ってくるはずのない場所だったりで、常にない程リーバーの反応が遅れた。
結果として、彼が顔を上げた時目に映ったのは空気を含んで広がる白いペチコートとそこから断片的に見える白い肌と恐怖にひきつった青ざめた女の顔と。
それらが意味するものを理解する前に、彼は大きな衝撃に押しつぶされ冷たい石の廊下に横たわっていた。
最後の言葉は「....しろ」。
何のことかと首を傾げた者の数は両手に余り、彼を下敷きにした張本人は言葉の意味を理解した途端に悲鳴を上げて駆け去った。

***

ミランダは医務室の扉の前で自分のイノセンスである刻盤(タイムレコード)を抱く力を強めた。
自分の過失が原因でここに運び込まれた人物へ謝罪に訪れたのだが、彼の最後の言葉を思い出すとどうにも気が重い。

(でもあれは「面白い」とか「後ろ」とか言いかけたのかもしれないし! 何より私のせいで大けがしたんだから、お詫びをしないといけないし!)

何度も繰り返した考えを小さく口に出す。意を決してドアを開けると、目の前には彼女の訪ね人がドアノブへ手を伸ばした格好で立っていた。
男の目は驚いたように丸くなっている。ミランダも驚いた。思わず後ずさり足を滑らせ尻もちをつく。スカートの裾が広がり、何枚も重なった布の隙間から靴下を履いた細い足首とふくらはぎがのぞく。
慌てて裾を整えてから恐る恐る顔を上げた彼女は、気まずそうに視線を逸らして掌で口を覆うリーバーを認める。
顔が熱い。

「すみません!」

飛び上がって逃げ出そうとした女の腕をリーバーがつかむ。

「こっちこそすまん。わざとじゃないんだ」

それは二重の意味を持った謝罪で、ミランダの顔は赤いまま。

「あの、私のせいでリーバーさんが大怪我をしたって、それで私、お詫びと何かできることがあればと....」

しどろもどろ、うつむいたまま話すミランダに、リーバーはもう大丈夫かと手を離す。

「心配かけたな。オレはこの通り大丈夫だったからアンタも自分の持ち場に戻ってくれ」
「そんなわけにはいきません! あの、ジェリーさんから差し入れを預かってきたんです。この機会にきちんと食べるようにって。もし良ければ、リーバーさんがきちんとお仕事ができるようになるまで、私にお世話をさせて頂けませんか?」

リーバーは気づいていなかったがミランダの背後にはワゴンがあり、その上には丸い銀の覆いをのっけた皿が何枚か。

「いや、本当にオレは何とも....」
「確かに怪我は小さなたんこぶができただけです。でも、慢性的な睡眠不足と栄養不足、過労で絶対に静養が必要です。分かったらさっさとベッドにお戻りなさい」
「婦長! だからオレは」

背後から現れた婦長を振り返って言い訳しようとして、鬼のような顔を向けられリーバーの動きが止まる。
すかさず婦長が聞き分けの悪い患者の腕をつかみ、医務室の中へと引きずっていく。料理の載ったワゴンを押すミランダもそれに続く。

「ミランダ、あなたも動き回ってる場合じゃないでしょう。班長がクッションになってくれたとはいえ、高い所から落ちたんですから暫くじっとしていなさい」
「すみませんすみません」

ミランダはすくみあがり、何度も頭を下げる。婦長はため息をつきかけて、その行為がミランダへ与える影響を思い出し慌ててのみ込んだ。
一緒にお小言をくらいながら、リーバーとミランダが隣り合ったベッドに腰を下ろした。
二つのベッドの間に置いたワゴンを簡易テーブルとし、二人で食事をとる。

「ところで、あんたはどこから降ってきたんだ?」
「....あの、その節は本当にご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした! これからは本当に気をつけますから、クビにだけはしないで頂けると嬉しいかなと思う次第で、その....」
「....あのな、ここに来た時の説明忘れたのか? あんたがイノセンスの適合者である限り、そう簡単にここから出てくことはできないぞ」
「ジェリーさんやヘブラスカさんや科学班の皆さんも、そう言ってくれるんですけど....」

言葉を濁すミランダに、リーバーは何度か目を通した彼女の訓練報告を思い出した。

「発動するのに苦労してるみたいだな」
「苦労というか....」

ミランダが床へと目を落とす。





こんな感じのお話を考えてたんですが、ちょっと中断です。すみません~。
そのうち仕上げられればなーと。
でもって、リーバーさんに足の良さに目覚めてもらいたいなーと(笑)

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