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風邪をひいた日

いつも拍手ありがとうございます!(毎度のお礼で申し訳ない。でもこれ以外の言葉が思いつけないので~)
今月発売の本誌はミランダさん出てないので感想なしです。
謎解きとティキさんのノア化の進行、ロードちゃんの可愛さにトキメいてました(笑)

さて、今回はリハビリがてらのティキミラです。
下手は下手なりに書いてないと書けなくなるものなんですなぁ(遠い目)

 
風邪をひいた日


「ティキさんは人間じゃないんですね」

うるんだ瞳でティキを見ながら、ミランダがポツリと呟いた。 

「何、今更? つーか、看病してやってるのにそういうこと言うんだ?」

ティキはムッとした。相手の額にあてていた手を離しミランダのうすっぺらい頬を軽くつまむ。熱かった。女は力なく顔を二、三度横に振ったが、目が回ったか頭が痛んだか、すぐにおとなしく枕に頭をもどした。これ幸いと、ティキは女の目や耳、首筋を撫で回してみる。どこも熱い。ベッドの脇に用意された洗面器からタオルを絞って、顔周りを拭いてやるとミランダは気持ち良さそうに目を細めた。そのまま自分の両手で青白い顔を冷やしてやっていると、彼女は目をつぶったまま布団からうすっぺらい手を出してティキの手を握った。

「だって、手が冷たいままです」

言われてみれば、ずっと熱を出しているミランダの額に押しあてていたというのにティキの手の平は汗一つかいていない。

「冷たくて気持ちいいだろうが」
「はい。それは気持ちいいです」

ミランダは素直に頷く。自分に対して変な意地を張らないところは、褒めてやりたいところだが。

「オレが人間じゃないから、嫌いになった?」
「そうできたらよかったと思います」

閉じた目尻から涙が細く流れ出す。このタイミングでなぜ泣き出す。ティキにどうしろというのだろう。

「教団の連中に見つからないよう苦労して見舞いに来るだけじゃ不満?」
「そんなこと言ってません」
「じゃ、おとなしくオレに看病されてなさい」
「ダメです」
「ミランダ、オマエね」
「早く帰ってください。風邪がうつります」
「人間じゃないなら、うつらないだろ」
「うつるかもしれません。人間の私ではティキさんのお見舞いに行けません」

ティキは目を丸くした。ベッドに横たわったミランダはティキに背を向けて、顔を手で覆ってシクシクやりだした。これが可愛いと思うティキは、かなりこの不器用な女にほだされてしまったのだろう。

「うつらないから、ほれ、こっち向け」
「嫌です」
「ふうん? そんなこと言うんだ、この口は」

少し力を込めただけで折れそうな肩をひきよせる。慌てている気配を感じるが、目を閉じているティキにはどうだっていいことだ。

「ティキさん!」

吐きだす息がティキの顔にかかる。やはり熱い。熱いと感じる感覚はまだ残っている。

「他人にうつした方が早く治るらしいから。さっさとうつして早く元気になって適当な理由つけて外で会おうぜ。それくらいなら人間のミランダにもできるだろ?」
「ティキさんが風邪になったら会えないです」
「そうだなあ。そしたらどっかに部屋借りてミランダに来てもらおうかな」

ミランダはまだ何か言いたそうだった。
が、ティキが口をふさいでしまったので何を言おうとしたのかティキは知らない。





ミランダさんは熱があるせいで感情が不安定になって涙もろくなってるのです。

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