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急に寒くなりましたが皆様体調など崩されてませんか。私は羽根布団と半てん引っ張り出しました。干してないから湿っぽい....。
今回書くにあたって読んだWikiが面白すぎる。お気に入りはガウスさん。
この人とボーヤイ父子さんのエピソードがなー。やはり天才は遠くから仰ぎ見てるのが一番だ。
話が脱線しました。
リバさんミラさん小話続きです。続きからどうぞ。
ドードー鳥はアンモナイトの夢を見たか(中1/2)
目の前を浅黒い手がヒラヒラと行き来する。
不審に眉をしかめるやそれはリーバーの視界から消えた。と、入れ替えに真っ赤な唇が迫ってくる。
自分の置かれた状況を唐突に思い出した黒の教団科学班長は、近づいてくるそれを慣れた手つきでそらした。あごにかけられていた相手の細い指を外すのも忘れない。
そうしてから、いつものように机の縁に腰かけた女性へ抗議する。無駄に見えても続けることが大切だ。
「グエン、こういうのやめてくださいよ」
「あらん。さっきは成功したのにぃ」
ピンクのハートが飛びそうな甘ったるい声に眉間のしわを深くする。何言ってんだ、このエクソシスト様は。
思った途端、小さな手が左右の頬にかかり薄っぺらい胸へと顔を押しつけられていた。
「あ~、バカにした顔してぇ。本当よぉ? さっきは班長のここにぃ」
そういって小柄な女性は押さえつけていたリーバーの頭から手を離して、相手の顔を上へ向けた。ギクリとするほど空ろな黒目がまっすぐリーバーの目をのぞきこむ。
魅入られたように指一本動かせずにいるのを知ってか知らずか、黒の団服に小柄な体を包んだ相手は男の口の端から端へと細い指を走らせた。
「キレーな赤い色がついたんだからぁ。それなのにバーって色んな場面が飛んでってなんか班長が逆戻りしてぇ、折角の口紅が消えちゃったの~」
「何いってんです、アンタ」
「ん~、説明すんのむずいぃ」
「お言葉返すようで失礼ですがね、アンタがキチンと説明できたことありましたか」
「やんっ。なら聞かないでよぉ」
バシバシと背中を叩かれる。地味に痛い。
が、笑う形にグエンの目が細まると同時に黒い瞳の魔力から解放された。助かった。
わけの分からん引力から逃れるべく机に広げた書類へ目を落としたところで、部屋のドアが大きな音をたてた。嫌々ながらもリーバーが顔を上げると、白衣の男が荒い息に肩を上下させている。科学班員のジャックだ。
「リーバー班長! 早く来てください、ミランダが……」
ガタン
部下の言葉が終わる前に、リーバーは勢いよく立ち上がっていた。そのままの勢いで部屋を出て行こうとして、リーバーは重要なことを思い出した。
そういやこのグエン、師匠のクラウド元帥護衛の任務で正午にはここを出発する予定じゃなかったか?
もっと早く気づいてもよさそうなことを、自分は何だって忘れていたのだろう。
クルリ振り返ると、グエンはまだ机に座ったまま、今までみたことのないような顔を──目を丸く──していた。こうしていると童顔もあいまって自分より年上だとは思えない。東洋人が西洋人より若く見えるというのは本当らしい。
「グエン、アンタ任務はどうしたんです」
「……ビックリしたぁ。班長って室長相手じゃなくてもそんな風に慌てんだぁ」
「何言ってんです、もうすぐ一時っすよ。ソルとティナが待ちくたびれてんじゃないすか。早く出かけてくださいって」
「了解ぃ~、んじゃ班長、またねぇ」
ヒラヒラと浅黒い手が翻るのを視界の端に捉える間もなく、リーバーは第三ラボへと駆け出した。そこでは新米エクソシストが訓練中の筈だ。
長くなったので上中下の中を二つに分割(笑)この後がなかなか決まらなくて三回書き直してまして。
このままリーバーさんお誕生月にアップできないのは嫌~ということでとりあえずここまでアップ。
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